藤井風“エグい”と話題のNHK紅白「NY生中継」の驚きの金額 5分30秒の放送に受信料大盤振る舞い

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現地エキストラのギャラだけで400万円以上

NHKのエキストラ募集は、29日、30日のリハーサルと31日本番の3日間でした。さすがにノンユニオン(俳優組合に入っていない人たち)が対象でしたが、1日8時間稼働当たり300ドル(4万7061円=1ドル156.87円で計算)の報酬です。8時間を超えれば残業代もつきますが、8時間稼働しなくてもこの金額は保証されいますから一人当たり3日間で900ドル(14万1183円)です。30人だと単純計算で423万円! 通常、映画やテレビドラマでノンユニオンの報酬の相場は1日10時間稼働当たり176ドル(2万7千609円)で、CMだと1日10時間稼働当たり300ドルですから、今回は割りの良いCMの相場に近く、むしろそれ以上です。NHKといえば受信料で成り立っているテレビ局ですよね。人口が減り続け、地上波の視聴者が激減しているという中で、あまりの羽ぶりの良さに驚きました」

 約5分30秒間の演出に映像作家の山田健人氏を招き、ここまでNHKが注力した背景には、昨年同局で放送された藤井のドキュメンタリー番組「藤井風~登れ、世界へ~」が、英語化されてNHKワールドJAPANで放送された縁がある。初の北米公演や、米大手Republic Recordとの契約と初の英語曲アルバム制作などを追った内容。これを民放テレビ局関係者は「昨今、文科省は具体的な取り組みを掲げて若者のグローバル人材の育成を推進しています。NHKが政府の動向を意識したプロジェクトの1つでしょう。番組化に加え、歴史的歌番組である紅白とのコラボが政府事業への大きなアピールとして成功したことは間違いないでしょう」と解説する。

 一方で、NHKの子会社で国内メディアを海外へ届けるNHKcosmomediaは、2023年10月でロンドンを軸にしたヨーロッパ支局を閉鎖し、全米放送を担うニューヨーク本社も24年3月いっぱいでケーブルチャンネルを終了。動画配信サービスJmeへ移行した。この背景について元社員は、「NHKの受託料で成り立っていたチャンネルですが、NHKが完全撤退しました。動画配信にNHKからの出資はありません。動画配信初の紅白は今回視聴できましたが、NHK側は自社制作の番組を無料で提供することに非協力的で結果的に月額税別25ドルという登録費用です。NetflixやHuluはもちろん、米国ではHBOやPeacockなど大手テレビ局の動画配信サービスも主流で相場は月額10ドル前後、Jmeはかなり高額の部類に入ります」と語る。

 若者のグローバル化を後押ししようとするNHKだが、果たして「5分30秒で1000万円」のNY生中継でその効果はあったのだろうか。

  ◇  ◇  ◇

 今年もNHKの受信料をめぐる問題は尽きなそうだ。■関連記事も要チェック。

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