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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ

公開日: 更新日:

アルタはスタジオではなく屋上からPB

 そして最終的に劇場の舞台で盛り上がるのかと見ていたが、最後までこの階段のみ。しかも伴奏は電子ピアノ1台のしょぼさ。スーパーのイベントじゃないんだから。途中から鹿賀丈史や山崎育三郎らも加わり、生歌を披露したが、てっきり劇場でやるのかと思っていたから拍子抜け。名場面も「屋根の上のバイオリン弾き」の森繁久弥や西田敏行らの懐かし映像はよかったが舞台映像は同じのを何度も使い回して辟易した。

「好きなミュージカルの曲」も「キャッツ」とか「リトルマーメイド」とか劇団四季多めで帝国劇場関係ないですやんと絶句。そこは帝国の演目しばりにしましょうよ。1位は「レ・ミゼラブル」の「民衆の歌」で最後は盛り上がったが。

 その数週間前、TOKYO MXの「5時に夢中!」で2月末に45年の歴史に幕を閉じる「新宿アルタ」でパブリックビューイングを生中継する企画があった。アルタは「笑っていいとも!」の公開生放送をしていたスタジオでやるのかと思ったが、なんとアルタの屋上からのパブリックビューイングだった。

 帝国劇場もアルタもひと昔前ならテレビの中継があるとなれば、それこそ、上を下への大騒ぎで全面的な協力を得られたに違いない。それが今では、ロビーやら屋上ならどうぞという扱いに。もはやテレビは歓迎どころか、招かれざる客になったようだ。

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