著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ

公開日: 更新日:

 先月28日、帝国劇場がいったん幕を下ろした。新・帝国劇場は5年後の2030年に完成する。その瞬間を日本テレビが生放送。「さよなら帝国劇場 最後の1日 THE ミュージカルデイ 日本人が好きなミュージカルの名曲30」。

 帝劇レジェンドの秘蔵映像や豪華出演者の生歌唱もあると朝から何度も番宣が繰り返され、入っていると楽しみにしていた。最後の瞬間を見せてくれるのはありがたい。MCは市村正親堂本光一、井上芳雄の世代を超えたミュージカルスターたち。進行役で水卜麻美アナが加わった。

「今夜は帝国劇場から生放送でお送りします」と水卜。画面右上に「最後の瞬間まで 1時間52分25秒」とカウントダウンの表示。ロビーから2階へ上がる階段に勢ぞろいするMC陣。どうやら舞台では打ち上げをやっているらしい。いずれその様子も見せてくれるとこの時は思っていたが……。

 番組は「ミュージカル名曲30」を発表、1位の曲をみんなで歌ってお別れするというもの。最初は「マイ・フェア・レディ」の「踊り明かそう」。イライザ役を20年務めた大地真央が第一声。しかし、声が出ていない。その後の新妻聖子がまた通る声で歌うから比べられて気の毒なほど。若い頃とは声のキーも変わるし、リハーサルなしでやるのは無理があったか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」