角川博さんは五木ひろし「旅鴉」で“こぶし”を学び、演歌の世界で生きていくと決めた

公開日: 更新日:

角川博さん(歌手/70歳)

 昨年、古希を迎え、演歌界のベテランとして活躍する角川博さん。4年前に亡くなった西城秀樹と同郷で知られ、紅白出場は3回を数える。演歌歌手として悩んだ時に学んだのが五木ひろしのこぶしがきいた名曲「旅鴉」だった。

  ◇  ◇  ◇

 広島から出てきてデビューしたのは1976年のことです。そもそも僕は演歌歌手になるつもりはなかったんですが、この世界で生きていくと決めて練習したのが、こぶしのきいた五木さんの歌です。

 広島の実家は新聞販売店が家業です。僕も子供の時から新聞配達をしていました。その時に店のラジオから流れていたのは広沢虎造の浪曲でしたね。テレビではポール・アンカやエルビス・プレスリーを見たり。中学の時にはビートルズが日本にやって来ましたから、ビートルズも聴きました。ビートルズで一番いいなと思ったのはビョ~ンというギターで始まる「アイ・フィール・ファイン」かな。

 中学卒業の頃にはやっていたのはグループサウンズ。要するに、演歌とか日本の歌はあまり聴いていなかったんです。

 物心がついた頃からやっていたのは野球です。グラブとボールを持ってオヤジと。高校は野球で知られる広陵高校です。僕は軟式だったけど、その頃になると、もう音楽よりも野球漬けです。ただ、合宿で先輩から「歌え」と言われることもあった。ちょうど前川清さんの「長崎は今日も雨だった」がヒットしていた頃で、歌ったりしてましたね。

 この世界と縁ができるのは高校を卒業してからです。作曲家の浜口庫之助さんに弟子入りしたいとこがいました。彼は結核になっちゃってね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」