星乃夢奈は“YouTuber出身女優”の代表格 「10代のカリスマ」から女優へ
ふたりに共通するのは、クールな役や影のある役が似合うことだ。
YouTuber出身女優の成功例が少ないのは、元気を与える動画を配信しないと閲覧数が伸びないために普段は明るく自己アピールしているが、演技では暗い役も演じないといけないので、求められる表現力の種類が違うからだろう。この点は、バラエティーでブレークした女優も陥りやすい。
星乃夢奈が「いつか、ヒーロー」で演じているのは、寂しがり屋の一面があり、娘への愛情と憎悪に揺れるシングルマザーという設定で、おそらく20歳の彼女には想像するのが難しい役柄だと思うが、しっかりと彼女らしく表現している。
星乃がメインで活躍した回のオンエア後には、公式インスタグラムで、悩んで主演の桐谷健太に相談しながら演じたことをかなりの長文で投稿。デジタル時代の人気者の意外なアナログっぽさと、まじめな人柄を垣間見た。これからは、YouTuberとしての星乃夢奈を知らない、女優として初めて彼女を知って好きになる人が増えるに違いない。