「プロジェクトX」司会の元NHKアナウンサー国井雅比古さんが明かす 視聴率20%人気番組の舞台裏

公開日: 更新日:

国井雅比古さん(元NHKアナウンサー/76歳)

 多くのサラリーマンに支持されたNHKの看板番組「プロジェクトX~挑戦者たち~」(2000~05年)。無名の企業戦士たちの苦闘ぶりに中島みゆきの曲が重なり、毎回感動させられたものだった。あの人気シリーズ番組の司会をつとめたのが国井雅比古アナだ。昨年4月から続編の「新プロジェクトX~挑戦者たち~」が18年ぶりに復活したが、今どんな思いなのか。(前後編2回の前編)

  ◇  ◇  ◇

「前の『プロジェクトX』が終わってからずいぶん経ちますが、以前から『なんでもっと続けないの?』なんていろんな人から言われていました。やはり『やって欲しい』という要望が結構あって、『新プロジェクトX』につながったんでしょうね」

 東京・新宿の喫茶店でお会いした国井さん、感慨深げにこう言った。

「前のシリーズは、誰もが知る国家プロジェクトをとりあげることが多く、ネタはもう限界でした。だから、今回は“失われた30年”の間の人と人とのつながり、心の触れ合いのようなものを描こうとしているんだなと思って見ています。苦労も多いでしょうが、丁寧に作っていると感じますね」

 今では多くの人に親しまれている「プロジェクトX」というタイトルだが、そもそもは仮のタイトルだったそうだ。

「ちょうど世紀が変わるんで、番組の大幅改定をすることになり、『プロジェクトX』は各部局から提案された、たくさんの企画のなかのひとつでした。今井彰プロデューサーが僕と久保純子アナウンサー(当時)を指名してくれて、年明けに今井さんやディレクターら6人で顔合わせをしました。『半年で終わったらまずい。何としても1年続けよう』と話し合ったのを覚えています」

 放映第2回が家庭用ビデオテープの「VHS対ベータ」戦争の舞台裏を追った「VHS 執念の逆転劇」。日本ビクターの“窓際族”の奮闘と感動のドラマは今も語り草となり、アンコール放映もされている。

 新手法のドキュメンタリー番組は中高年サラリーマンの間で注目され、放送開始から半年ほどすると人気が上昇。視聴率は20%を記録し、1年どころか、結局5年8カ月も続いた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「左膝の半月板が割れ…」横綱・豊昇龍にまさかのアクシデントで稽古中止

  2. 2

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  3. 3

    「ラブホ密会」問題も何のその!小川晶前市長の超“人たらし”戦略 12日投開票の前橋市長選情勢

  4. 4

    アストロズ今井達也の西武への譲渡金ついに判明! NPB広報室から驚きの回答が

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 7

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 8

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  4. 9

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  5. 10

    オリックスへのトレードは中日が年俸の半分を肩代わりしてくれて実現した