毎年是非が問われる「24時間テレビ」は視聴率が取れるの? チャリティー番組のあり方は?
不祥事も起こしましたが、48回もビッグイベントを成功させたノウハウはぜひ、引き継いだほうがいい。ただ、このままでいいかというと、私はそうは思いません。『24時間テレビ 愛は地球を救う』という番組タイトルを単語ごとに分解・分析するとその問題点がよくわかります。
■「生放送のパート」がほとんどなくなって
まず『24時間テレビ』という部分ですが、すでに「24時間やってる感」がまったくなくなってます。「生放送のパート」がほとんどなくなっていて、ほとんどが収録されたパッケージ番組です。しかも、いろんな番組の特別編が並べられているだけなので、ほぼ別々の番組が並んでいるだけで、「いったい通常の特番時期と何が違うの?」と思います。
チャリティーで募金を募るということは、ある意味「お祭り」なわけですから。生放送で盛り上げないと「私も募金の小銭を持って参加しよう」ってならないじゃないですか。そこをまず直しましょうよ。
続いて『愛は』の部分です。これが今ずいぶん「愛なのかなんなのか怪しい」と思われるようになってきましたよね。「偽善」だの「感動ポルノ」だのと批判されてますが、確かに私も「このクソ暑いのに芸能人が必死になって走る」のが「愛」だとはとても思えません。「愛」をどうテレビで見せるのか? あるいはもう「愛」は見せないのか? についてそろそろ演出論を真剣に考え直さないとマズイっすよね。