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鎮目博道テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人

テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人。テレビ朝日で社会部記者を経て、報道・情報系を中心に番組ディレクター、プロデューサーを務め、ABEMAの立ち上げに参画。2019年8月に独立。近著に『アクセス、登録が劇的に増える!「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版社)、『腐ったテレビに誰がした? 「中の人」による検証と考察』(光文社)、メディアリテラシーについての絵本『それウソかもよ? うちゅうじんがやってき た!のまき

毎年是非が問われる「24時間テレビ」は視聴率が取れるの? チャリティー番組のあり方は?

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 不祥事も起こしましたが、48回もビッグイベントを成功させたノウハウはぜひ、引き継いだほうがいい。ただ、このままでいいかというと、私はそうは思いません。『24時間テレビ 愛は地球を救う』という番組タイトルを単語ごとに分解・分析するとその問題点がよくわかります。

■「生放送のパート」がほとんどなくなって

 まず『24時間テレビ』という部分ですが、すでに「24時間やってる感」がまったくなくなってます。「生放送のパート」がほとんどなくなっていて、ほとんどが収録されたパッケージ番組です。しかも、いろんな番組の特別編が並べられているだけなので、ほぼ別々の番組が並んでいるだけで、「いったい通常の特番時期と何が違うの?」と思います。

 チャリティーで募金を募るということは、ある意味「お祭り」なわけですから。生放送で盛り上げないと「私も募金の小銭を持って参加しよう」ってならないじゃないですか。そこをまず直しましょうよ。

 続いて『愛は』の部分です。これが今ずいぶん「愛なのかなんなのか怪しい」と思われるようになってきましたよね。「偽善」だの「感動ポルノ」だのと批判されてますが、確かに私も「このクソ暑いのに芸能人が必死になって走る」のが「愛」だとはとても思えません。「愛」をどうテレビで見せるのか? あるいはもう「愛」は見せないのか? についてそろそろ演出論を真剣に考え直さないとマズイっすよね。

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