人気ゲーム「ぷよぷよ」生みの親…仁井谷正充さんは75歳の今も新作ゲームを開発中
創業した「コンパイル」が20年目の2002年に経営破綻し、自己破産したあとは、専門学校でプログラミングの講師や警備員などの職を転々としてきたが、16年、再起をかけて「コンパイル○(マル)」という新会社を立ち上げた。
「バイトしながら、ゲーム開発は続けていました。15年に地上波の番組に出演したのを機に任天堂とつながり、それで新会社をおこし、新作『にょきにょき たびだち編』を発売しました。結果は赤字でしたが」
それでもへこたれず、介護施設などでアルバイトをしながら新作ゲーム開発に没頭。「コンパイル」の元社員の協力を得て、年内には9年ぶりに新作「ダブルタワー」をリリース予定だ。
「『ぷよぷよ』がもっていた限界を打破し、誰がいつ始めてもすぐに楽しめて、初心者も熟練者も一緒に遊べるゲームを作るのが、私の長年のテーマ。『ダブルタワー』は今、大人気の『スイカゲーム』の進化型。この春に開発費として500万円をクラウドファンディングで募集したら成功。私への期待が高まっている。500万円の開発費では足りず、11月の発売予定は後ろ倒しになりそうですが、『ダブルタワー』は9色で93面、ルーレットもあり、ダイナミックに楽しめるゲームになりますよ」