人気ゲーム「ぷよぷよ」生みの親…仁井谷正充さんは75歳の今も新作ゲームを開発中
お金がずいぶんかかっているようだが、生活費はどうしているの?
「年金がありますから、月5万円稼げば十分。ここ数カ月は、『ダブルタワー』の体験版の販売などをウェブショップで行っていました。介護のアルバイトは、3年前にやめました。『ダブルタワー』の発売に合わせ、韓国で自叙伝を出すので、その原稿を書くためです」
仁井谷さんのファンはワールドワイドなんだそうだ。
39歳のとき結婚し、1年弱で離婚。以来、1人暮らしだが、右手の薬指には指輪がキラリと光る。
「家族は“ほぼ”ゼロ。深くは聞かないでください(笑)。孤独は感じません。むしろ60歳を過ぎたら、ストレスを感じる人付き合いは避けています。お気楽に生きたいんです」
聞けば聞くほど個性的な仁井谷さんだが、75歳になっても欲を失わず夢を追う生き方に拍手だ。
(取材・文=中野裕子)
▽仁井谷正充(にいたに・まさみつ) 1950年広島県生まれ。広島大学理学部中退後、82年、ゲームソフト開発会社「コンパイル」設立。91年、「ぷよぷよ」を開発し大ヒットさせたが、事業拡大路線が経営を圧迫し、2002年倒産。自己破産もした。16年、「コンパイル○」を設立し「にょきにょき たびだち編」を開発。