サンミュージック岡博之社長 肉の代わりに鮭缶を使った「鮭じゃが」
サンミュージック社長・岡博之さん(ブッチャーブラザーズ)
今週67歳になったブッチャーブラザーズのリッキーこと岡博之さんは、大手芸能プロ「サンミュージック」の社長になって2年近くに。おふくろメシは定番メニューである肉じゃがの鮭バージョンだった。芸人と社長の二刀流の苦労は梅干し作りで発散?
◇ ◇ ◇
「鮭じゃが」なんて料理の話、聞いたことないでしょ。元々は京都で父方のおじいさんとおばあさんが食料品を置く商店をやっていたんですよ。昆布などの乾物や醤油やソース、駄菓子屋にありそうなくじ引きの風船も売っていて、缶詰も置いてありました。
当時、高級なのが牛肉の大和煮、次にクジラの大和煮。すごく安かったのが鮭缶でした。店に置いてあった鮭缶を肉の代わりに使っておばあさんが鮭じゃがを作っていたらしく、おふくろが引き継いだんです。お金はかかりませんが、これがうまいんですよ!
肉を鮭にしただけで作り方はほぼ肉じゃがと変わりません。メインの野菜のジャガイモ、それにタマネギ、ニンジンと鮭缶。具材は一気に煮るんですが、鮭缶は汁ごと入れて母親は残った空き缶に水を入れて鍋に移し入れてましたね。調味料も空き缶何分の1とかで入れて(笑)。調味料は薄口醤油とミリン、酒。京都だから砂糖が多めの甘い汁です。簡単料理ですけど、多い時は週に2回食卓に出ていたし、僕は大好きでした。身は煮るとポロポロになるけど、おじいさん、おばあさん、両親、僕ら兄弟の家族分作るから何缶か入れるので、ひと缶ずつ時間差で入れると、最初に入れた缶はポロポロに、後から入れた鮭は塊が残っていて食感がいろいろ楽しめます。鮭缶は骨まで食べられるじゃないですか。煮るとまたうまくて。