旧ジャニ圧力をSTOPさせた公取委が「新指針」でも業界で楽観視されないワケ…ピンハネが今も横行する芸能界の暗部
「芸能界のピンハネは確かにひどい」と某広告プロデューサーがこう言う。
「この問題で一番透明性を確保できるポジションにあるのは、テレビ局ですよね。テレビ局が、タレントに『制作会社にギャラの差配を任せないで直接振り込みます。事務所へは手数料を別途振り込みます』などと明示し、その取り分が何パーセントになるのか、タレントと事務所の双方に開示し透明化するルールにすれば済む話なのですから。それができない、あるいはしないのはテレビ局が制作会社へ支払う制作費を絞ったり、色んなピンハネを促したりしているともっぱらですからね。それでも、テレビ局がピンハネ防止に舵を切ったら、色々な抵抗が予想され、所管の総務省のお役人も命懸けになるだろうけど、どこまで腹を括れるかと言ったら疑問ですよね。公取委もそうした本丸まで本気で踏み込めるかどうかも分からないと思いますよ」
こうした闇が深い日本の芸能界に公取委がどれだけ光を当てることができるか、お手並み拝見である。
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NHKを動かすには、やはり受信料をつつくのが良いだろう。関連記事【もっと読む】NHK春の改編で旧ジャニ排除し『新しい地図』は残留…ファン激怒で“受信料ボイコット”宣言」…では、昨年春に発生した同局の改変に端を発する騒動について伝えている。