唐沢寿明&山口智子夫妻“独立劇”の行方…個人事務所設立ブームの一方で、大手芸能プロ回帰現象が起きるワケ
■旧ジャニーズのような圧力や「奴隷契約」は少なくなっても…
もっとも、業界では「大手事務所への回帰」現象が起こっているのだという。フライデー(25年6月27日・7月4日合併号)によると、きっかけは、やす子(27)への暴言報道で活動休止中のフワちゃん(31)、今年1月にフジテレビ元アナウンサーへの性加害疑惑で引退表明した中居正広氏(53)、さらに4月に交通事故を起こし活動休止の広末涼子(45)と、個人事務所所属やフリーで活動のタレントが相次いでトラブルを起こしたこと。活動休止によって、彼らを起用し製作していた映画などはお蔵入りとなり、さらに個人事務所では賠償能力もなく、製作サイドが泣き寝入りしたりしているからだそうだ。
業界に長い芸能プロデューサーが言う。
「大手プロを持ち上げるつもりはありませんけど、『個人事務所のタレントを使うメリットはさほどない』との報道にうなずく業界人は少なくないでしょうね。オファーを出しても、大手のようにバーターがないのはいいとして、ダブルブッキングで出演予定の番組に穴をあけられたりするリスクを考えてしまう。タレントの首に鈴をつける者がいないから、素行不良でも、誰もコントロールできなくなっていたりするんです。オモテウラがあって、実は扱いが難しいタレントは売れっ子になるほど存在しますし、トラブったときに『手打ち』の場をつくってコトを収めるというような芸当も彼らにはのぞめない。大手プロであれば、そのあたりの信用や看板があるし、少なくなってきましたけど、ドンの威光があったりしますから、やっぱりオファーを出す側にしてみたら、寄らば大樹のほうが安心というのでしょう」