最新回の朝ドラ「ばけばけ」ウラの見所~“聖地巡礼”したくなる朝ドラの予感。実際にある島根県・八重垣神社の“恋占い”してみたい!
第1週「ブシムスメ、ウラメシ。」#5
【朝ドラのツボ!】
明治19年。トキ(髙石あかり)は、借金を返すために親戚の雨清水傳(堤真一)が経営する機織り工場で働いていた。しかし、膨大な借金の前に生きてくのがやっとなトキと松野家。
そこに、借金取り・森山(岩谷健司)が「トキを遊郭にやって借金を返せ」と現れる。トキは借金返済のため、働き手となる婿をとることを提案する。同僚のチヨ(倉沢杏菜)、せん(安達木乃)とまずは有名な恋占いをすることになるのだが。
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【本日のツボ】
八重垣神社の縁結び占い
※※以下、ネタバレあります※※
あっという間に18歳。トキ、大きくなりました。名演技で楽しませてくれた子役のトキちゃん(福地美晴)とのお別れは少々寂しくもありますが…。朝ドラ名物“転生”マジックで、またどこかで会えると信じて。
松野家が背負った莫大な借金はまだまだ返済できそうになく、橋の向こうのオンボロ長屋に移り住んでいた松野家。トキは遠い親戚の雨清水傳が経営する機織り工場で女工として働いていました。
親戚といっても借金の肩代わりをして貰える関係ではなく、せいぜいカステラのお裾分けを貰うのが関の山。
そのカステラを大切そうにちょっとずつちぎって口に入れる母・フミ(池脇千鶴)。カステラを食べるのは初めてだそうで、その幸せそうな顔に、父・司之介(岡部たかし)がカステラ奪って食べようとする気持ちもわかります。
占い、めっちゃ当たる!
狭いながらも楽しい我が家。貧しくとも明るい松野家の面々。ところが借金のほうはいっこうに減らず、トキは自ら「婿をとって働き手を増やしましょう」と提案。
そして、同僚たちと恋占いをしに神社へ。紙にお金を乗せて池に浮かべ、すぐに沈むと早く嫁に行けて、近くに沈むと近くの人と、遠くに沈むと遠くの人とご縁があるということで…。
同僚たちの紙が沈んでも、トキの紙は延々と沈まず。しかも、どんどん遠くへ流れていきました。
私たちはトキがのちにヘブンと結ばれることを知っているので、この占い、めっちゃ当たる! と。
ちなみに、八重垣神社の鏡の池での「縁結び占い」はほんとうにあるそうで、これはもうぜひとも行かなくては! と思いました。
「ばけばけ」はどうやら聖地巡礼したくなる朝ドラになりそうです。
(桧山珠美/TVコラムニスト)