プラチナ価格が4カ月で70%上昇! 直接積み立てやETFも投資の選択肢に
金(ゴールド)価格の高騰を受けて、割安感のあるプラチナに関心が高まりつつある。かつて金とプラチナの価格には相関性があり、価格差が一時的に拡大すると「いずれ価格差は縮小する」と予測し、利益を狙う投資手法があった。価格が開いたときに高い方を売り、安い方を買い、価格差が縮小したら、反対売買をして利益確定するものだ。しかし、2015年半ば以降は金の一方的な上昇が続き、プラチナ価格は低迷が続いていた。
その中で最近になって、プラチナ価格の上昇が目立ってきた。今年5月までは1グラム=5000円前後で推移していたが、9月末には8500円を超えて、4カ月で約70%上昇した。その背景には工業需要の高まりがある。世界プラチナ投資評議会(WPIC)によると、世界のプラチナ需要の約40%を自動車産業が占めている。主に利用されているのが、ディーゼルエンジンの排ガス浄化装置だ。自動車業界ではEV(電気自動車)シフトによって、プラチナの需要が減少すると考えられていたが、軌道修正が起きている。ハイブリッドも認めるという流れだ。これによりプラチナの工業需要に再び関心が集まっている。