日本人に「一重まぶた」が多い理由…内部の脂肪組織が多い
日本人にはなぜ一重まぶたが多いのですか──。そんな質問をされたことがあります。割合でいうなら、日本人の中で一重まぶたの人は7割、二重まぶたは3割といわれています。
なぜ一重が多いのか。日本人のまぶたは欧米の人と比べると、まぶた内部の脂肪組織が多いのです。これが主な理由となります。
脂肪組織が多いと厚く腫れぼったいまぶたになる。また、脂肪が多いだけではなく、眼輪筋も厚い。眼輪筋は目の周りをぐるりと取り囲む表情筋のことです。脂肪や眼輪筋が多くて厚いため、まぶたが上がるときに上まぶたの皮膚が眼瞼挙筋(まぶたの上げ下げを補助する筋肉)に引き込まれにくく、二重まぶたとなるための線ができにくい。
欧米の人の目を想像してみてください。彼らの目は日本人と比較すると、奥にありますよね。これは二重まぶたが多い理由だとされています。
欧米人の上まぶたのかなりの部分は、眼窩縁(眼球が収まっている頭蓋骨のくぼみが眼窩で、その正面側の外縁が眼窩縁)より後ろに入っている。そのため、目を開けた際にまぶたが後ろへ回転して眼窩の内側に入りやすくなっていて、これが上まぶたの二重線となるのです。