「病気をして人間は床に落ちている埃と全く同じ存在なんだと気づきました」

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好きなものを追い続ける

 一躍人気俳優に躍り出ると、その後は、あらゆる役を演じ続けてきた。

 しかし順風満帆だった66歳の時、「多発性骨髄腫」を発症し、出演中のドラマも途中降板。抗がん剤と自家移植を用いた治療で、仕事は控えつつも継続した。がんは寛解したが完治する病気ではないので、治療は継続中だ。病気の後、人生観などに変化はあったのか。

「いや、変わらないですよ(笑)。ただ、人間は特別な存在ではないということに改めて気がつきましたね。この世界に存在しているという意味では床に落ちている埃と、人間は全く同じ存在なんだと気づきました」

 いつまで役者を続けますかと聞くとこう答えた。

「続けられる限りやるんじゃないですかねえ。子供の頃、将来、何になりたいとか決めていなかったのと一緒で、最後はこうしたいとか、どういう死に方をしたいとか、何も決めてないです。コロナの時は、ずっと新旧のウルトラマンを見てましたけど、面白くてね。やっぱり自分が好きなものを追いかけていると、また新たな出会いが出てくるのかもしれません」

佐野史郎(さの・しろう) 1955年生まれ、島根県松江市出身。俳優業のほか、音楽や写真の活動も。ライフワークの「小泉八雲・朗読のしらべ」は2007年から継続中。NHK朝ドラ「ばけばけ」では島根県知事役を演じる。

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