多芸多才の佐野史郎さんは「死ぬ直前まで仕事がしたい」
                         1992年放送の連続ドラマ「ずっとあなたが好きだった」(TBS系)の冬彦さん役でブレークし、舞台、映画で活動し続ける佐野史郎さん(64)。ミュージシャンや写真家としても知られる多芸多才の人だが、死ぬまでにやってみたいことは……。
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 これまで、やりたいことは先のことは考えずにすぐに行動してやってきたと思います。故郷・島根からの上京、絵を習ったこと、芝居を始めたこと、バンドを組んだこと……。見たい映画、行ってみたい音楽祭など「好きだな」と思ったところにすぐに出掛け、周りからチャンスをもらうこともありました。
 若い頃、一度見たいと思っていたオーロラは30、40代の頃、テレビ番組で実現しました。90年に一度の大アクティブオーロラを見ることができ、竜蛇のようで恐ろしかったですよ。こんなふうに、やりたいことはかなえてきたからあまり欲をかいたらバチが当たります(笑い)。
 でも、どうしても撮りたい映画が2、3作ありますね。たとえば、国が編纂した正史では、戦いに負けて、追いやられた側から描いた時代もの。古代から近現代を描いた作品に出演していると、追いやられた側が“間違っていた”と描かれることに釈然としないところがあります。追いやられた側を演じることが多いので、演じれば演じるほどコッチの方が正しいのにと思ってしまう。だから語られていない事件とかを題材にして追いやられた人たち、失われた人たちの無念を描きたい。
                    

 
                             
                                        

















 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
         
         
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                