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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

若手俳優の登竜門“スーパー戦隊もの”が消滅する衝撃…芸能界には大きな損失

公開日: 更新日:

 スーツアクターと新人女優の不倫、そのまま深夜のドラマになりそうな話だが、不倫即退場のご時世で許されず、クレームが殺到したとか。不倫報道が終了する理由ではないだろうが、一つの要因になったのではと考えられなくもない。

■テレビの「育てる力」が失われる

 1975年の「秘密戦隊ゴレンジャー」から始まった同シリーズ。今から考えるとあの頃はわかりやすかった。アカレンジャーが主人公で、アオがサブリーダー、ちょっと太めのキレンジャーはカレーライスが大好きで癒やしキャラ、最年少のミドレンジャーに紅一点のモモレンジャー……。それが現在は多様性か、2022年「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」で、キジブラザー/雉野つよしの担当カラーがピンクになり、以降、女性がイエローやブラックになることも。昭和脳の人間には、男がピンク!? と若干の違和感が。時代の移り変わりとはいえ。

 戦隊ものは若手俳優の登竜門でもあり、歴史の中で多くの若手俳優を輩出してきた。「侍戦隊シンケンジャー」の松坂桃李、「烈車戦隊トッキュウジャー」の横浜流星、志尊淳、「天装戦隊ゴセイジャー」の千葉雄大、「海賊戦隊ゴーカイジャー」の山田裕貴、「獣電戦隊キョウリュウジャー」の竜星涼……というように。彼らはスーパー戦隊での経験を通じて、演技の基礎を学び、俳優としての土台を築き、いまでは映画界やドラマ界を担う俳優に育っている。その学びの場がなくなるのは芸能界にとって大きな損失。

 戦隊ものがなくなるのは単なる子供番組の終焉ではなく、テレビが「育てる力」を失いつつあるということだ。

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