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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

連ドラは「1作品1芸人」の時代に…NHK大河「べらぼう」にも爆笑問題・太田光

公開日: 更新日:

 NHK大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」もいよいよ佳境に入った。江戸のメディア王・蔦屋重三郎の物語を毎週、興味深く見ているが、世間的にはそうでもないのか、話題になるのはお笑い芸人出演のことばかり。

 先週も太田光爆笑問題)が江戸で評判の人相見・大当開運役で登場した。

「べらぼう」はこれまでにも数々の芸人たちを起用、さながら「お笑い大河」の様相を呈している。

 たとえば、服部半蔵役の有吉弘行をはじめ、狂歌四天王の一人、宿屋飯盛役を又吉直樹、生臭坊主役に江口直人どぶろっく)、クールポコは餅つき職人役、益子卓郎(U字工事)は栃木の豪商役だった。くっきー!(野性爆弾)が葛飾北斎こと勝川春朗役などなど。

 芸人の起用によって話題性を狙ったのはもちろんだろうが、それだけではない。視聴者を驚かせ面白がらせようという発想がまさに蔦重の精神に通じる。出版の常識を破って庶民に娯楽を届けた蔦重の「面白ければ、何でもあり」という自由な気風がこのドラマの根底に流れている。

 芸人パワーで視聴率も爆上げ!? とはならなかったとしても、画面から伝わってくるのは江戸庶民の活気と笑いの絶えない町の空気だ。

 大河だけではない。今期の連ドラでも、芸人たちの活躍が目立つ。朝ドラ「ばけばけ」で蛇と蛙としてナレーションを担当するのが阿佐ヶ谷姉妹。松江新報の記者・梶谷役は岩崎う大(かもめんたる)が演じている。うさんくさい記者ぶりが見事にハマっている。

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