「時代に挑んだ男」加納典明(72)「人間は根源的に孤独な存在である」と知ってるのが表現者だ
増田「だから迷うより飛び込めと」
加納「10年寝ていたら、今のような時代だと破滅を呼び込むことになりかねない。そのくらいの覚悟で生きてほしいと思ってる。だから時代の真ん中に自分を放り込んで、時代とボクシングすべきだな」
増田「時代とボクシング……面白いたとえです」
加納「このごろは本当に時代とボクシングしてる奴が少ない。物の見方とか判断とか、対人関係とか対人間とか、その辺りのレベルで事を収めさせないで、人間を超えてその時代を作っていけというふうに思いますね。個にこだわり、そして個を超えろと」
増田「多様性の時代と強調しているのに、逆に個と個の境界がなくなってきてしまっています。あらゆる文化が瓦解していく音が聞こえるようです」
加納「全くその通りです」


















