著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

冬ドラマを総決算 残念なヤンドク、DREAM、ウーマン

公開日: 更新日:

鈴木亮平と天野優の秀逸な演技力

 鈴木亮平主演「リブート」(TBS系)。初回でド肝を抜いたのはシークレット出演の松山ケンイチ。彼が妻殺しの犯人と疑われ、全身を整形、声も変えて鈴木亮平に「リブート」する。「そんなアホな」と思いながらも魅せられてしまうのは、ひとえに鈴木の演技力のなせる業だ。

 志田未来主演「未来のムスコ」(TBS系)も引き込まれる。恋も仕事も夢も中途半端だったヒロインの元へ、未来から息子がやってくるというドラえもんのような話にリアリティーを持たせるのは、志田未来の演技力はもちろんだが、天才的にうまい息子の颯太を演じる子役・天野優くん。昭和顔なところ、芸達者なところは、バカリズムの「ブラッシュアップライフ」で一躍ブレークした永尾柚乃を彷彿させる。

 忘れてはいけないのが松本まりか主演「元科捜研の主婦」(テレビ東京系)。沢口靖子の「科捜研の女」が終了した時期と重なり、「科捜研」なき後、ファンの受け皿になったか。タイトルからてっきりおふざけドラマかと思ったらちゃんと「科捜研」している。本家ファンも納得の出来になっている。

 テレビ朝日は今期、松嶋菜々子主演「おコメの女」をやったが、脱税のパターンなど知れており、それこそ「科捜研」のような何十年も続くドラマになるとは思えない。テレ東の「元科捜研」のヒットに関係者は歯噛みしているか。逃がした魚は大きい。

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