林哲司×鈴木康博 音楽活動の原点を語り尽くした

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 プロになるまで一番影響を受けたのはエルトン・ジョンの「Your Song」ですね。まだ学生で、このまま音楽をやっていくのか、普通の仕事に就くのか迷っている時代だったけど、「Your Song」を聴いて自分がやっていく音楽はこういうものかなと確証を得ることができた。詞を書いたのはバーニー・トーピン。その語りかけるような歌詞はそれまでにあった詞とは全然違う世界観だった。ものすごいプライベートな表現に気持ちを打たれました。僕にとっては70年代の音楽シーンを象徴するような曲でした。

 ──林は73年にシンガー・ソングライターとしてデビュー。以後、作曲家としても活躍し、世界的な流行が続くシティーポップの代表的なミュージシャン、竹内まりや、上田正樹、杉山清貴&オメガトライブ、稲垣潤一らの曲を手がけた。

 ──鈴木は高校在学中に小田和正らとオフコースを結成。70年に「群衆の中で」でデビュー。82年にオフコースを離れ、翌83年ソロデビュー。

 一番の節目は86年に出した「ナイン・ストーリーズ」というアルバムです。自分のやりたい音楽はこういうスタイルだということが認識できたのが84年から86年にかけて。具体的なアーティストでいうと、杉山清貴&オメガトライブの作品を書いて自分がやりたい音楽を実証できたと思います。彼らが83年にデビューしてずっと作品を提供することができ、「ナイン・ストーリーズ」を出して、その時期が今でいうところのシティーポップ感がある作品が定着した時期というか。

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