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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

カミナリ2人の“野望”は稼げる「悪ふざけ」をテレビに取り戻すこと

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 カミナリは、永野がブレークしたのを見て「隣にいた人がテレビに出れるようになったのを目撃した」(テレビ朝日系「証言者バラエティ アンタウォッチマン!」22年4月4日)と刺激を受けて、コントから漫才に転向する。

 その際、永野から「地元の言葉を使え」というアドバイスを受けた。だが、北関東の方言漫才といえばU字工事のイメージが強い。差別化するために、栃木ネタをする彼らに対し、カミナリはなまっているだけで、地元ネタはしないという方針を立て、永野ブレークの翌16年に「M-1」決勝進出を果たしたのだ。

 わずか1年ほどで、どつき漫才を完成させた裏には、またも永野のアドバイスがあった。「頭叩いてバイオレンスに見えるから、カミナリは田舎から出てきてるから、おばあちゃんとか、お母さんとか、家族とか、ほっこりするようなボケ、セリフを入れてったら、バイオレンスが中和されるんじゃないか」(「証言者バラエティ アンタウォッチマン!」22年4月11日)と。

 確かに、今はYouTubeの方がやりたいことはできると言う、たくみだが、「でも、俺らはテレビっていう難しい媒体で好きなことをやって、『テレビで何やっちゃってるの?』って言われるのがひとつの目標」(「ORICON NEWS」=前出)だと語っている。「テレビが一番夢が詰まってるっていまだに思ってますし、『何かやりたいことがありますか』って聞かれたら、まず『テレビで』っていうのが出てきます」(同前)とまなぶも言う。

 そんな、まなぶの夢は「副業をせずにお笑いだけでプライベートジェットを買うこと」(テレビ東京系「あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~」20年11月24日)。「悪ふざけ」をテレビに取り戻す。それが、カミナリの“野望”なのだ。

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