飯島愛没後18年「彼女は常に、主流じゃない人の代弁者だった」

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90年代のスター

 しかし、彼女の本を書かないか、と提案された時に、妙に興味を持った。彼女を通して、90年代という時代を描けるかもしれない。そう考えたのだ。

 それから飯島愛に関する資料を集め、彼女の活動の軌跡を追った。飯島愛という女性がどのように報道されていたかに焦点を絞って調べていった。

 すると彼女を通して、90年代から2000年代にかけての時代の背景がくっきりと浮かび上がってきたのだ。AV女優、Tバックタレント、コギャルのカリスマ、人気テレビタレント、そしてベストセラー作家……。飯島愛のおかれた立場の変化は、そのまま時代の変化でもあった。そして、飯島愛という人は、常に「主流じゃない人たち」の代弁者であったのだな、と気づいた。主流と非主流がはっきりしていた時代、彼女は後者のスタンスを崩さなかった。

 そして08年末に突然の死を迎えた後、日本の社会は主流も非主流も渾然としたカオスのような状況へと向かっていったのである。もしも今、彼女が生きていたとしたら、どんなスタンスに立っているだろうか?

(安田理央/アダルトメディア研究家)

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