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中川淳一郎編集者・PRプランナー

1973年生まれの編集者・PRプランナー。多数のウェブメディアの記事にかかわる。日刊ゲンダイ「週末オススメ本ミシュラン」担当。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『それってホントに「勝ち組」ですか?』など。

かつては張本勲氏、今は三浦瑠麗、ひろゆき、ホリエモン…ウェブでネタになる著名人、ならない著名人

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それでもウェブメディア側が持つ“常識”とは?

 かくして、張本氏がカズこと三浦知良に「おやめなさい」と言ったことなどがとんでもない量のアクセスを稼ぐコタツ記事に繋がるのである。私は張本氏が大好きである。彼が毎度ウェブメディアのコタツ記事に使われて、ネットユーザーから叩かれまくる様を見て非常にキツい気持ちになっていた。

 張本氏は、ネットが「みんなのもの」になる前はもっと歯に衣着せぬ発言をし続け、「サンデーモーニング」視聴者からは快哉されるような状況だったが、実際は番組を見ていないコタツ記事を読んだ人々からの反発を多々くらい、発言は穏やかになった。そして今はレギュラーではない。

 そうした意味で、ウェブメディア編集部はコタツ記事は誰か著名人を出すことにより「この人の発言を紹介しまーす! 私たちはあくまでもこの人の発言を紹介しているだけです。文句はこの人に言ってくださいね~!」的スタンスに立った。

 セコイのである! そして、現在、各種ウェブメディアは、学者、起業家、評論家、格闘技イベントBreakingDown関係者などの名前を上げるコタツ記事が連日量産されている。具体的には朝倉未来三浦瑠麗ひろゆき堀江貴文、溝口勇児、田端信太郎、古市憲寿倉田真由美、チームみらい、細川バレンタイン、へずまりゅうゆたぼんなどである。

 この人達が賛否両論あるようなネタをネットに投稿したら「おいしいの来たー!」的にソッコー記事化する。この手の記事がウェブメディアの存続に寄与しているのである。ただし、ウェブメディア側も一つの自主規制というか、常識は持っている。それは「無許可で取り上げられたくないと表明している人物のことは取り上げない」ということである。

 具体的に言うと、田村淳氏がそれである。同氏は過去に自身のSNSでの発言を記事化しないよう表明した。そうすると、同氏のSNS発言を元にした記事はなくなった。それは別に倫理とかそういったことは関係なく、著作権料の支払いを求められたり、権利侵害で訴えられることを恐れただけだ。

 読者の皆さんはまともなニュースを普段からネットで見ていると感じているかもしれないが、ウェブニュースの中には「文句を言ってこない著名人の過激発言を元にしたコタツ記事を読んでいる」という側面もあることは理解されたし。(一部敬称略)

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