著者のコラム一覧
中川淳一郎編集者・PRプランナー

1973年生まれの編集者・PRプランナー。多数のウェブメディアの記事にかかわる。日刊ゲンダイ「週末オススメ本ミシュラン」担当。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『それってホントに「勝ち組」ですか?』など。

かつては張本勲氏、今は三浦瑠麗、ひろゆき、ホリエモン…ウェブでネタになる著名人、ならない著名人

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 ネットでニュースを見ている時、「この人、最近よく見るよな……」という人物がいるのではないだろうか。これは、ウェブメディア・ニュースサイト側が「この人の名前がついていれば、ある程度インプレッションが稼げるのが確実」という人々である。基本的には、その人のSNS・YouTubeを含めた動画配信・テレビ出演・ラジオ出演の発言を元に作る、いわゆる“コタツ記事”だ。

 私自身、この20年間ウェブメディアの仕事をしていて、粗製乱造にかかわっていたわけだが、一旦始めてしまうと、もうやめられない止まらないかっぱえびせん状態になってしまう。こうした記事で名前を使われる人の共通点は、知名度があることと意見が面白かったり鋭かったり過激だったりすることは前提として、「文句を言ってこない」ということにある。

 実際に取り沙汰された人にしても、話題になることは良いこと、と考えているし、SNSのフォロワー数の増加や、宣伝になる面もあるから、容認していると思える。「お前らは、オレの名前を出して稼いでいるんだから、レベニューシェアのカネを出せ!」と言うのかな、とも思ったのだが、特にそのようなことにはならない。ただ、そのオファーを出し、自由に記事を書くことを許可している人もいる、と業界関係者からは聞いている。

 とにかくアクセス稼ぎをするためだけに刹那的に見出しで「その時ウケる人」の名前を出すだけがウェブメディアの歴史である。これまでにどのような人物がコタツ記事業界から重宝されてきたか。私自身の経験も踏まえてそのお名前を振り返る。

 辻希美、上地雄介、紗栄子叶姉妹デヴィ夫人、その後は不倫等で報道された著名人は何でも。ベッキー川谷絵音とにかく明るい安村東出昌大唐田えりか田中圭永野芽郁などが代表格。

 あとはテレビで過激な発言をする人物もその対象となる。最も人気者だったのは、張本勲氏である。「サンデーモーニング」(TBS系)のスポーツコーナーにレギュラー出演していたが、各コタツ記事メディアは張本氏の過激発言を待ち、同氏が「喝!」を入れる様をテレビを見ながら記録する。

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