横山ノック 選挙カー内でわいせつ事件

公開日: 更新日:

<1999年4月>

 上岡龍太郎らと結成した「漫画トリオ」で一世を風靡(ふうび)した横山ノック。68年の参院選で当選以降、政治家に転身し、95年からは大阪府知事を務め、99年には2期目を目指して67歳で再び府知事選に出馬したが、とんでもないスキャンダルが炸裂(さくれつ)した。

 事件は投票日を3日後に控え、河内長野市内を遊説中の4月8日夕方に起きた。選挙カーの伴走ワゴン車後部座席では、自転車部隊も務める21歳女性が、風邪で38度の熱を出して休憩していた。ノックは「毛布をおまえにもかけてやる」と女性の左隣に乗り込んで、女性の下着の中に手を差し込んだ。その後、1時間にわたって下腹部をもてあそび、服の上から胸も揉み回した。車を降りる際には口止めのつもりなのか、「おまえ、13日あけとけよ。ヴィトンのカバンとサイフを買ってやっといたからメシ食いにいこ。誰にも内緒やぞ」と言ったという。

 ショックを受けた女性は翌9日、告訴に踏み切り、会見で「熱でぼーっとしているところを知事に触られ、ただブルブルと震えているしかなかった」と恐怖を語った。

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