警察官80人の厳戒態勢の中で羽生善治と畠田理恵が挙式

公開日: 更新日:

 羽生は当初、さすがに緊張したのか硬い表情だったが、報道陣と言葉を交わすうちにいつもの淡々としたペースを取り戻す。中央に陣取れず、隅にいたカメラマンから視線を求める悲鳴のような声がかかるが、羽生はにこやかに「ちょっとお待ちください」となだめながら、悠々とさばく余裕もみせた。

 2人は将棋会館に場所を移し、記者会見に臨んだ。結婚についてのありがちな質問がすんだところで、ワイドショーのリポーターは誰もが聞きたかった羽生の髪の寝ぐせについて突っ込む。

 すると、畠田はこらえきれずに笑い出す。羽生がそれに憮然とした表情で、「笑うことないでしょ」と返す。会場は笑いに包まれた。羽生は「寝ぐせは独身時代で終わりにします」とキッパリ。終始なごやかな雰囲気の会見だった。

 このなごやかな挙式の裏で畠田が悩まされていた一連の事件。前年の婚約発表直後から彼女の元には「羽生と別れろ。さもないとひどいことになる」といった脅迫状が次々と届いていた。そして挙式の約1カ月前の2月19日に畠田は東京駅で見知らぬ男に腰を蹴られ、尾てい骨骨折が疑われるひどい打撲傷を受ける事件に見舞われた。1日入院し、その心労からかしばらく神経性胃炎に悩まされたりもした。警察の厳戒態勢はこれを受けてのものだった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?