濡れ場も辞さず ベルリン女優賞・黒木華が語っていた「覚悟」

公開日: 更新日:

「第64回ベルリン国際映画祭」において史上最年少で最優秀女優賞にあたる銀熊賞を受賞した黒木華(23)の評価がうなぎ上りだ。

 審査員は「今回、女性陣が活躍している作品がコンペティション部門の中に多数ありましたが、黒木さんの演技力が群を抜いていました」と最高ランクの評価。にもかかわらず、帰国会見では「自分の人生では受賞は大きな出来事だけど、それにとらわれることなく、自分のペースを守ってこれからもやっていきたい」と謙遜するところも奥ゆかしい限りである。

「もともと、黒木は大学時代に演技を学び、演出家・野田秀樹の舞台でデビュー。声が張っていて滑舌が良く、間の取り方が絶妙。おまけに、役にしっかり入り込んで自分のカラーを完全に消し去っている。まだ23歳だが、同世代の女優では群を抜いている」(映画評論家)

 昨年は「舟を編む」「草原の椅子」、初主演作「シャニダールの花」など4本に出演し、国内の各映画賞の新人賞を総なめにしたが、ベルリン受賞で世界にその名をとどろかせた。

「私服だとまったく女優オーラがなく妙に落ち着いている。一般人に溶け込んでいるという表現が適当かも。『作品の中で役として生きたい』と語っていたこともあり、ヌードや濡れ場のオファーにも『その作品が良くなるなら脱ぐ』と躊躇(ちゅうちょ)なく答えていた。今、あれだけの覚悟を持っている女優は少なく、業界には黒木ファンが多いので、今後オファーが殺到しそうです」(取材した映画ライター)

 新時代ヒロインの登場だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発