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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

画面から副流煙?ダメ駄目ばかりで名作ドラマは生まれない

公開日: 更新日:

 テレビ神奈川で、あの「俺たちの旅」を再放送していたので、つい懐かしさで見てしまった。

 1975年に作られたドラマには、当時の街並みやファッションも描かれており、とても興味深かった。

 中村雅俊、田中健、秋野太作が演じるカースケ、オメダ、グズ六3人の友情を描いた青春ドラマは、40年以上経った今もなお古びるどころか、逆にあの時代のドラマは、どうしてこうも心を打つのかとすっかりハマった。

 そして何よりも衝撃的だったのは乳首がそのまま映っていたこと。

 金沢碧が演じるバスケットボール部マネジャー、ヨーコが部室で着替えるシーンで上半身があらわに。それをオメダが盗み見して彼女を女性として意識する。とても重要なシーンであり、そこで乳首が見える。視聴者にとっては見えるか見えないかでドキドキ感が違う。下着姿を見ただけとは、興奮度が月とスッポンだ。

 それが今はどうか。コンプライアンスとかいうカタカナのために、何でもかんでもダメ駄目。これじゃ、名作ドラマは生まれない。

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