著者のコラム一覧
荒木経惟写真家

1940年、東京生まれ。千葉大工学部卒。電通を経て、72年にフリーの写真家となる。国内外で多数の個展を開催。2008年、オーストリア政府から最高位の「科学・芸術勲章」を叙勲。写真集・著作は550冊以上。近著に傘寿記念の書籍「荒木経惟、写真に生きる。荒木経惟、写真に生きる。 (撮影・野村佐紀子)

<101>「色淫」とは自分の熱、欲情、淫情をぶつける、叩きつけること

公開日: 更新日:

再生させる、生き返らせるって気持ちなの

 写真をモノクロームで撮るっつうのは、死体っていうか仮死状態にするっていうことなの。それにペインティングするのは再生させるっていう気持ちがあるのかもしれないっていうか、再生させる気持ち、生き返らせるっていう気持ちなの。

 カラーで塗ると、結局、三原色っていうか、そういう色に行っちゃうね。まず、赤からいくよなぁ。これは、無意識的にそうなってるの。赤の次はグリーンと青、かな。自然と、無意識のうちに中学かなんかの美術の教科書で習った補色のことをやっちゃってるんだね。グリーンがきたら黄色とか、やっちゃうんだよ。ぜんぜん計算してるわけじゃないんだよ。後で気がつくと、「あれっ」っていうわけ。うまくいってんですよ。

 新宿の画材屋で「世界堂」ってあるじゃない。「世界堂でリキテックス(絵具)買ってくりゃ、世界が広がる!」なんて言ってんだけどさ(笑)。あそこで、いろんな色を買ってくるんだけど、結局、使う色は3色とか4色くらいのもんなの。どうしてもそうなっちゃうんだよねぇ。

(構成=内田真由美)

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