【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

公開日: 更新日:

遠藤舞さんインタビュー(前編)

「もし断っていなかったら私も献上されてた……」

遠藤さんが知人の体験談を告発した経緯を明かす

 ◇  ◇  ◇

《昔例の会に誘われた事があり、もし断ってなかったら私も例の人に献上されてたという事》

 2023年12月28日、Xの投稿が話題を呼んだのが、フジテレビ発のアイドルユニット「アイドリング!!!」元メンバーで、現在、ボイストレーナーとして活動する遠藤舞さん。

 一昨年の年末といえば、大物芸能人の性加害疑惑が週刊誌で報じられた頃。冒頭のコメントは、その報道を受けて発信したものと思われる。

 あれから1年以上が経った今、遠藤さんに改めて話を聞いた。

  ◇  ◇  ◇


 そもそも、遠藤さんはなぜ"例の会"に誘われるに至ったのか――。きっかけは、容姿端麗で仕事熱心な友人からの誘いだったという。

「今から8年以上前のことですが、当時、私をよく飲み会に誘ってくれる友人がいました。彼女はビジネスの人脈づくりのため、日頃からいろいろな飲み会に顔を出していて"シゴデキ"な雰囲気のある女性でした。私はお酒が飲めないのと夜出歩くのが好きじゃないので、彼女からの誘いはほとんど断っていたのですが、その中の一つに"例の会"があったらしいのです。のちに友人と会ったとき、その会がかなり酷いものだったと聞いて驚きました」

 遠藤さんの友人は、例の飲み会に女性を集めていたとされる男性芸人と昔から仲が良く、お互いに知人を誘い合って何度も飲み会を開いていたという。彼に対して全幅の信頼を寄せていたその女性は、例の会の日も二つ返事で彼の誘いに乗った。

「ただ、その日はいつも通り飲み会に行ったら『VIPが来るからちょっと場所が変わるけど大丈夫?』と言われ、急に行き先を変更されたそうなんです。でも、今までの信頼の積み重ねがあったので、特に疑うこともなくついて行ってしまったようで。そこから先は、すでに出ている報道と大体同じような流れで、男性陣がホテルのスイートルームのリビングや寝室などに散らばり、女性がローテーションするという……。彼女は必死に抵抗したそうですが、おそろしい話だと思いました」

 友人の告白に衝撃を受けつつも、当時の遠藤さんはこの件をそこまで重く受け止めていなかったという。

■週刊誌報道が出て、友人の話がよぎり勇気をもって発信

「話を聞いたときは『本当にそういうことがあるんだ。闇深いな』と思うと同時に『いろんな飲み会に行っていると、まれにそういう目に遭ってしまうこともあるのかな。やっぱり飲み会って怖いな』くらいにしか思っていませんでした。恥ずかしながら、当時の自分はまだ性加害というものへの意識が低かったのだと思います」

 それから8年以上の歳月が流れ、遠藤さんはタレントからボイストレーナーに転身。若手女性アイドルを指導する立場となり、性加害・性被害に対する意識が変化していく。

「守るべき対象ができたことは大きいと思います。自分の生徒をはじめとする若い女の子たちに嫌な思いをさせたくないという気持ちから、色んな考えが徐々にアップデートされていきました。

 そんな中、週刊誌報道が出て、昔聞いた友人の話が頭をよぎりました。彼女とは疎遠になってしまい、あの件についてもしばらく思い出すことはなかったけれど、改めて考えたら本当に卑劣な行為だなと思いました。今の自分だったら、もっと親身になって彼女の話を聞いて、『警察に行ったほうがいい』と伝えられたのにと悔しくもなり。これは実際に話を聞いた人間として、可能な範囲で発信しなくてはならないと思い、勇気を出してSNSに投稿しました」

 しかし、予想以上に批判的な意見が多く集まり、中には人格を否定するような誹謗中傷や、脅迫めいたコメントもあったという。

「被害者側に立つことで、まさかあそこまで叩かれるとは思いませんでした。私が運営するボイトレスタジオの公式サイトの問い合わせフォームにも罵詈雑言が届いたり……。そういうのは論外としても、批判的な声の中で気になったのが、『(被害者とされる女性は)どうせ金儲けをする目的で週刊誌にネタを売ったんだろう』というもの。これについては少し思うところがあって……」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ