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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

芸能界でも不倫は格好のネタだが…男と女が同部屋で過ごしても「男女の関係」と断定できないが、否定する証明もできない

公開日: 更新日:

 総じて芸能界で不倫報道をすんなり認める人は少ない。ならばと、取材を強化したのが週刊文春だった。決定的な写真やラインの交換記録を掲載するなど、二の矢、三の矢で追及。否定していたタレントが嘘をついていたことを認め謝罪。すべての仕事を失ったこともあった。これを機に「文春砲」と呼ばれ恐れられたが、簡単に屈しない人もいた。議員時代の山尾志桜里氏は男性とホテルの部屋に入るところまで撮られても、毅然と不倫関係を否定した。

 昭和には的を射た対応をする人もいた。俳優の三田村邦彦が女優と不倫疑惑を報じられた際、メディアの胸の内を察したように、「みなさんが本当に聞きたいのは、僕と彼女がエッチしたかどうかでしょう」と言った。「その通り!」と言わんばかりに報道陣は次の言葉を待った。「言わない」だったが、和やかな不倫対応になった。

 男と女が同じ部屋で過ごしても男女の関係と断定できないが、男女の関係を否定する証明もできない。

 その象徴が劇作家梶原一騎氏の不倫疑惑を取材した際のやりとりである。

 梶原氏の部屋にある女優が何度となく泊まりに来ている事実に、梶原氏は事務所の応接室で堂々と対応。「彼女が俺の部屋に泊まったのは事実だが、それだけで男女の関係というのか! それ以上の決定的な証拠がない限り俺は認めん」と突っぱねた。確かに、それも事実。苦し紛れに「男女の仲でない、証拠もないわけでしょう」と反論。話し合いは平行線に終わり、事実だけを記事にした。

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