脊髄損傷でも車イスや寝たきりにならない再生治療が登場

公開日: 更新日:

「慶応大では、脊髄損傷間もない患者さんにHGFという栄養因子を投与する治験も行っており、これはすでに終了。恐らく審査後、HGFを用いた治療も近く臨床現場での使用ができるようになる。脊髄損傷患者さんの治療選択肢がまた一つ増えることになるのではないでしょうか」

 この治験については、患者の約半数で改善が見られたという研究結果が、今年3月の日本再生医療学会で発表済みだ。

 脊髄損傷には、損傷を起こしてそれほど時間が経っていない急性期・亜急性期と、時間の経過した慢性期とがある。今、行われている研究のほとんどが、急性期または亜急性期の脊髄損傷を対象としたもの。

「もともと治らないといわれていた脊髄損傷で、まずは急性期の患者に対する治療を確立する。慢性期への臨床応用はその後となるが、慢性期に関しても、全く両足が動かなかった患者に脊髄電気刺激を併用したリハビリを行い、歩行再獲得に至ったという驚くべき研究結果も海外から発表されています」

 慢性期も急性期と同様に、“この先”に希望を持てる時代がやってきた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相が招いた「対中損失」に終わり見えず…インバウンド消費1.8兆円減だけでは済まされない

  2. 2

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  5. 5

    「NHKから国民を守る党」崩壊秒読み…立花孝志党首は服役の公算大、斉藤副党首の唐突離党がダメ押し

  1. 6

    国民民主党でくすぶる「パワハラ問題」めぐり玉木雄一郎代表がブチ切れ! 定例会見での一部始終

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  3. 8

    男子バレー小川智大と熱愛報道のCocomi ハイキューファンから《オタクの最高峰》と羨望の眼差し

  4. 9

    長女Cocomiに熱愛発覚…父キムタクがさらに抱える2つの「ちょ、待てよ」リスク

  5. 10

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ