プロが集結し慢性痛に対応 慶大病院「痛み診療センター」

公開日: 更新日:

 日本人の6人に1人が悩まされているとされる「慢性痛」。しかし、長引く体の痛みの原因は、何かひとつの病気や障害に限られるわけでもない。そのため特定の診療科に通っていても、なかなか良くならない、痛み止めを飲んでも効かない、と諦めている人は多い。

 そんな慢性痛に対して、多角的な視点(集学的治療)で痛みの緩和を行っている診療部門がある。昨年6月に慶応大学病院に開設された「痛み診療センター」だ。診療に当たるのは、麻酔科、リハビリ科、整形外科、精神科を中心とした複数の診療科の医師。どのような理由から開設されたのか。小杉志都子センター長が言う。

「痛みは同じ疾患が原因でも、さまざまな要因が重なって慢性化していて、それも患者さん一人一人で違います。例えば腰痛で、ブロック注射をしただけでは不十分で、本当は体を動かしてもらった方がいい場合があります。それには、どんな運動をどの程度すればいいのか、それも患者さんによって異なり、疼痛専門の理学療法士が指導した方がいい。このように痛みの要因に合わせた治療を行うには、複数の診療科の専門知識を集約した体制が必要だったのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか