著者のコラム一覧
王瑞霞医学博士、中医師、鍼灸師

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。中国山東中医薬大学卒業。中国北京中医薬大学大学院修了。日本大学医学部医学博士。鍼灸師、登録販売士。

風邪をひきにくい体にする漢方薬やツボは? バリアー機能を正常化

公開日: 更新日:

 漢方医学では風邪をひきやすいのは、気の働きである防御作用の低下によると考えられています。

 防御作用とはウイルスや細菌など外部の邪気から体を守り、それらの侵入を防ぐ働きのことで、いわゆる現在でいうところの免疫におけるバリアー機能にあたります。したがって、風邪をひきにくい体にするには、気の働きを高め、バリアー機能を正常化することが必要になるわけです。

 代表的な漢方処方としては、貴重な玉でできた屏風のごとく体をガードし、風邪を寄せ付けないという意味を持つ「玉屏風散」や「補中益気湯」があります。

 特にこの補中益気湯は興味深く、もともと真ん中を意味する補中から転じて、体の真ん中にある胃腸の気を補うという意味を持っています。

 風邪(邪気)の侵入を防ぐ役割を担っているのは主に肺の気なのですが、肺の気の後ろ盾として胃腸の気があり、胃腸の気を補うことにより、防御が強まるという考えに基づいているのです。軍隊でいう戦力を補充輸送する後方支援部隊といった存在でしょうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?