著者のコラム一覧
天野篤順天堂大学医学部心臓血管外科教授

1955年、埼玉県蓮田市生まれ。日本大学医学部卒業後、亀田総合病院(千葉県鴨川市)や新東京病院(千葉県松戸市)などで数多くの手術症例を重ね、02年に現職に就任。これまでに執刀した手術は6500例を超え、98%以上の成功率を収めている。12年2月、東京大学と順天堂大の合同チームで天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀した。近著に「天職」(プレジデント社)、「100年を生きる 心臓との付き合い方」(講談社ビーシー)、「若さは心臓から築く 新型コロナ時代の100年人生の迎え方」(講談社ビーシー)がある。

心臓病を抱える人が飛行機を利用して長旅をするときの注意点

公開日: 更新日:

 新型コロナの感染が再拡大してはいますが、コロナ禍で打撃を受けた経済の回復に向けた政策のひとつである「全国旅行支援」が年明け以降も継続されるといいます。また、海外では日本からの渡航者や日本人に対する入国制限の解除が進んでいます。欧州ではほとんどの国がコロナ前と同じように入国可能ですし、東南アジアの国も次々と制限が解除されています。

 こうした状況を受け、これから年末年始にかけて久しぶりに旅行に出かける人が増えるでしょう。国内だけでなく、海外へ足を運ぶ人も少なくないはずです。そこで、心臓にトラブルを抱えている人が飛行機を利用して旅行する際の注意点をお話しします。

 飛行機の機内は、地上に比べて心臓に負担がかかる環境といえます。1万メートルほど上空をフライトするので、地上では1.0の気圧が機内では0.8くらいまで低くなり、酸素濃度も70%程度にまで下がります。そのため、心臓にトラブルがあって酸素を全身に送るポンプ機能が低下している人は、余計に酸素を取り込みづらくなり、それだけ心臓の負担が大きくなるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」