房総沖に赤信号 過去最短間隔で「スロー地震」発生 

公開日: 更新日:

 千葉房総半島沖に異変だ。国土地理院は、今月2日ごろから10日にかけ、プレート同士がゆっくり動いてズレる「スロースリップ(スロー地震)」と呼ばれる現象が発生したと発表した。

 スロー地震の直後には大地震が起きている。3・11の約1カ月前にも、三陸沖で観測されていた。それだけに気になる現象である。

 実際に房総沖では2002年、07年、11年にもスロー地震が別の地震を呼び込んでいる。07年8月に発生したときは、ほぼ同時に震度5弱の揺れが襲っているし、11年は約1カ月後に震度4の地震が起きた。元東大地震研究所准教授の佃為成氏が言う。

「この現象は千葉で多く観測されていますが、問題は“間隔”が短くなっていることです。11年は過去最短の4年2カ月で観測されました。それが、今回は2年3カ月と極端に短い。それだけに不気味です」

 スロー地震によって地盤の“ストレス”が解消されているのならいいが、それができないから頻発している可能性も否定できない。後者であれば、巨大地震の予兆という可能性が大だ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853