房総沖に赤信号 過去最短間隔で「スロー地震」発生 

公開日: 更新日:

「茨城沖から房総沖にかけては昨年11月以降、地震の数が異常に多い。しかも、スロー地震はM3~4クラスがほとんどなのに、千葉付近ではM5クラスと大きい。それだけ房総沖にストレスがたまっていると考えられます」(佃氏)

■直下にも危険スポット集中

 危ないのは海だけではない。千葉は直下にも危険なスポットが集まっている。

「房総半島南東沖は、日本海溝、伊豆・小笠原海溝、相模トラフの3つの海溝が接しています。特に相模トラフは、1703年の元禄関東地震や1923年の関東大地震を引き起こしています。また、陸地に目をやると、柏崎―千葉構造線と呼ばれる断層もある。東京直下地震を引き起こす東京湾北縁断層と重なっていることに注視すべきでしょう」(元前橋工科大教授の濱嶌良吉氏=地殻変動解析学)

 濱嶌氏は、この断層の延長上にある新潟県の佐渡沖や石川と富山の県境の氷見漁港で最近、深海に生息するダイオウイカが揚がっていることにも注目。「断層活動による強い電磁波の影響で水面に浮上した可能性がある」と指摘する。

 危機は迫っているのだ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手