避けられない首都直下地震 “巨大活断層”連動で危ない街は

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 熊本地震はいまだに終息の気配が見えない。きっかけになった「布田川断層」について、政府の地震調査委員会はそれほど危険視していなかった。日本列島には確認されている限りで約2000本の活断層があり、未知のモノはさらに6000本に上るといわれる。要注意なのが「深谷断層」と「綾瀬川断層」だ。いつ首都圏がやられても不思議じゃない。

 活断層の長さと内陸地震の規模には相関関係があり、活断層が長いほど地震の規模を示すマグニチュード(M)は大きくなる。熊本地震でM7・3を記録した「布田川断層」は北端で「日奈久断層」と接し、全長は約101キロに及ぶ。地震調査委は今年1月の段階で、布田川断層でM7クラスの地震発生確率を「30年以内、0・9%」と評価していた。

 元前橋工科大教授の濱嶌良吉氏(地殻変動解析学)は、「断層ごとに地震発生確率を割り出す地震調査委の評価はまったく参考になりません。木を見て森を見ず、なのです」とこう続ける。

■「中央構造線」に猛プレッシャー

「地球全体は13~14枚のプレートで覆われていて、大地震はプレート境界で発生している。地震予知はブロックで見るべきです。おおざっぱに言って、日本列島は400年サイクルと1200年サイクルで大地震に襲われていて、現在、ちょうどそれが重なる時期に当たっている。2011年の3・11は三陸沖が震源の貞観地震(869年)から1200年周期に当たった。誘発される形でカムチャツカ半島周辺で13年からM7~8クラスの地震が頻発し、解放されたエネルギーが日本列島に向かっている。関東から九州にわたる日本最大の断層帯『中央構造線』に、すさまじいプレッシャーをかけています。熊本地震もこの影響を受けているとみるべきでしょう。首都圏は『中央構造線』を縦断する『柏崎千葉構造線』も抱え、数え切れないほど断層が走っている。いずれ首都直下地震は起きます」

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