殺人事件の「心神喪失」 正常と異常の境界線はどこに?

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 2014年長野県松本市で、弟と祖母を殺害した男性(33)について、東京高裁は11日、懲役8年とした1審判決を破棄し、無罪を言い渡した。犯行時に心神喪失だった疑いがあると判断されたのだ。

 そもそも人をあやめるときに“正常な心身状態”の人間などいるのだろうか。よほどの冷血漢でもなければ、まともな心理状態でいられないのではと思ってしまうが、正常と異常の境界線はどこにあるのか。臨床心理士で「こころぎふ臨床心理センター」センター長の長谷川博一氏(犯罪心理学)は、「心神喪失の基準は2つ。①弁識能力②行動制御能力の有無」と言う。

「弁識能力は、自分がしたことが悪いこと、犯罪であるかを分かっているかどうか。行動制御能力は、理性で判断しコントロールできるかどうか。1つできなければ『心神耗弱』で、両方なら『心神喪失』になります」

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