かつては20カ所以上 ラーメンテーマパークはなぜ減った?
元祖フードテーマパークといえば“ラーメン・テーマパーク”だ。
1994年にオープンした「新横浜ラーメン博物館」が発祥。全国の有名店のラーメンが1カ所で食べられるとあって、連日行列の大賑わい。社会現象にまでなった。
この通称“ラー博”の成功にあやかり、2000年ごろから全国に雨後の“シナチク”ばりにラーメン・テーマパークが誕生。その数20カ所以上になった。
ところが、現在残っているのは、草分けのラー博の他、「札幌ら~めん共和国」「津軽ラーメン街道」「京都拉麺小路」「福岡ラーメンスタジアム」など数える程度。なぜこうなったのか。
フードジャーナリストの、はんつ遠藤氏によれば、「一番は立地の問題。現在残っているところは、駅から徒歩数分以内や駅ビル内にあるなど、とにかく便利。自分が関わっておいて何ですが、三重県の桑名ラーメン街道は遠かったですからねえ……」。
さらには、町場のラーメン店がどんどんレベルを上げていく中で、わざわざ食べに行きたいと思わせる店ばかりを集め、それを定期的に刷新し続ける難しさは想像にたやすい。