ギネスに認定 「112歳」野中正造さんに学ぶ長寿の秘訣
北海道足寄町といえば、松山千春や鈴木宗男で知られる町。そこに新たな有名人が誕生した。長寿世界一でギネスに認定された野中正造さん。御年112歳である。
正造さんは明治38(1905)年生まれ。父が創業した「野中温泉」を運営してきた。
孫の祐子さんによると、正造さんは90歳まで裏山を削岩機でガンガン掘り、5、6年前まで玄関に張った氷を割る作業をしていた。現在は毎朝7時ごろ起床し、建物の中を車いすで移動したりして過ごし、夕食後の午後8時ごろ就寝。途中で目覚めてテレビを見たりし、また寝入る生活だ。
いまも毎日、北海道新聞の見出しに目を通し、興味がある記事は老眼鏡を掛けてじっくり読む。自宅が温泉だから、のんびりお湯につかっていることは言うまでもない。
■「ひねくれ者」と言われるほど物事を考える
食事は粗食が基本で、少し前までは残り物の野菜などを入れた雑炊を自分で作って食べていた。最近は家族が用意したお粥や汁もの、納豆、煮物が中心だ。意外なことに魚はあまり好きでなく、唐揚げのような肉類が好物。ケーキや饅頭といった甘いものが好きなことも有名だ。