イチロー氏 “1人のアンチ記者”にも言及、米野球殿堂入り表彰式典で爆笑と喝采さらう
マリナーズを皮切りにのべ4球団でプレーし、通算3089安打を放ち、アジア人で初めて米国野球殿堂入りしたイチロー(本名鈴木一朗=51)が日本時間28日、ニューヨーク州クーパーズタウンで行われた表彰式典に出席した。
ヤンキースなどで通算251勝をマークしたサバシアら、同じく殿堂入りした選手や、弓子夫人、多数のファンを前に英語でスピーチし、「シアトルで(マリナーズという)素晴らしいチームに加えてもらえて感謝します。ここで人生観、世界観を学んだ」と話した。
現役時は10年連続200安打、シーズン最多安打記録を更新するなど、「和製安打製造機」としてメジャーを席巻した。「3000安打、もしくは1シーズンで262安打が記者の皆さんから評価されたということです。1人を除いてですが……」と話し、喝采を浴びた。
■弓子夫人は「最も安定したチームメート」
今年1月に発表された投票結果では、満票選出の事前予想に反し、得票率は99.7%にとどまった。投票資格のある全米野球記者協会会員394人のうち、1人だけ投票しなかった。後の会見で自身へ投票しなかった記者をシアトルの自宅に招いてお酒を飲みたいと呼びかけたことが話題になったものの、「もう期限切れになってしまいました」とし、再び聴衆の爆笑を誘った。