故・伊良部秀輝は純粋で素直。マスコミが報じた粗暴なイメージとは違った素顔を持っていた

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元巨人の橋本清氏による「僕だけが書けるスター選手の真実」(第16回=2004年)を再公開

 日刊ゲンダイではこれまで、多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。

当事者として直接接してきたからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係が、ありありと浮かび上がる。

 前回に引き続き故・伊良部秀輝について綴られた、元巨人の橋本清氏(評論家)による「僕だけが書けるスター選手の真実」(第16回=2004年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。(※この項は全4回。今回はその③)

  ◇  ◇  ◇

「実はこの前、金田さんに電話したんや」

 伊良部にそう聞いたのは、今季の開幕直後のことだった。今季の伊良部はオープン戦から調子が上がらず、4月13日の広島戦でKOされて二軍落ち。二軍で再調整を始めた途端、今度は左足を痛めた。周囲では限界説がささやかれるなど、まさにドン底だった。

 そんなとき、伊良部の頭に浮かんだのが、ロッテの金田正一元監督の顔だった。

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