奥野修司
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奥野修司ノンフィクション作家

▽おくの・しゅうじ 1948年、大阪府生まれ。「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で講談社ノンフィクション賞(05年)、大宅壮一ノンフィクション賞(06年)を受賞。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「本当は危ない国産食品 」(新潮新書)がある。

免疫が銃を乱射し自殺命令まで…コロナで人間が死ぬ仕組み

公開日: 更新日:

 コロナウイルスに感染すると、宿主である人間がどうして死ぬのだろう。その前に、ウイルスはどうやって増殖するのだろうか。

 ウイルスを吸い込んだとする。最初に鼻か喉の粘膜に付着すると、免疫グロブリンが感染を防ごうと行動を起こす。その攻撃をかわして体内に侵入するのだが、肺に到達すると厄介だ。

 細菌は自分で増殖するが、ウイルスはできない。多くの生物は細胞中にDNAを持っているが、コロナウイルスはRNAが1本の鎖のようになっていて、それをタンパク質の殻で包んでいるだけだ。だから、コロナウイルスが肺の細胞膜から侵入すると、細胞が持つ増殖機能を使って自分の遺伝物質をどんどん増殖していく。

 やがて増殖が臨界点に達した時、細胞を自己破壊させて大量のウイルスが爆発的に飛び出す。

 放出されたコロナウイルスは次々と他の細胞を攻撃して、同じように増殖していく。指数関数的に増えるというのはこういうことである。

■救いは活性酸素を消去する酵素か

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