終電を逃した貧乏学生が朝まで過ごした上野のピンク映画館

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 上京当時、すでにアダルトビデオは全盛だったが、ピンク映画館もしぶとく残っていた。マンガ喫茶もなかった時代、終電を逃した貧乏学生が朝まで時間を過ごせる場所は、深夜営業のプールバー(ビリヤード場)かピンク映画館ぐらいのものだったからだ。

 独特のすえた臭いとたばこの煙が充満する場内で、スクリーンを見る者はほとんどいない。イビキをかいて眠りこけるか、たまに動いているのは女装のオカマ。ピタリと横につかれ、肝を冷やしたのを今も覚えている。

 それから30年近く。ピンク映画館はどうなったのだろう。ネットで調べたら数は激減。しかし上野のオークラ劇場は10年前にリニューアルして健在だという。さすがに深夜はつらいので、平日の昼下がりに足を運んでみた。

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