著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

“星一徹”な昭和の親父の記憶 電話番号売ってひと儲け企む

公開日: 更新日:

 前回、1964年の東京五輪で父親にテレビの前に正座させられてマラソン金メダリスト、エチオピアの裸足の英雄アベベ選手を見させられた思い出を述べたが、今回はあの頃の、現在では考えられない昭和の親父の記憶を振り返ってみるのだ。

 これは、決してウソでも作り事でもなく、あの当時の父親はまさにアニメ「巨人の星」の父、一徹そのもので、自分の機嫌が悪いと(すべては自分の気分次第でした。例えばパチンコで負けたから家族に当たるとか……もう、そこに理論など存在しなかったのです)二言目には「だれが、おまえらを食わせてると思ってるんだア!!」とちゃぶ台をひっくり返す勢いだったのです。

 そのくせ保守的というのか? やたら大勢に弱いところがあって「テレビはナショナル」(ウム……まだ松下電器だったっけ? とにかく現在のパナソニックの前身です)、「時計はセイコー」「ピアノはYAMAHA」と大きなメーカーのモノに弱かったのです。てか、わが家にピアノなんかないってーのに、たまたま何かの折に「河合のピアノ」でも目にしようもんなら、四分音符と八分音符も怪しいくせに「ダメだー!カワイだってよ、オイ! やっぱりピアノはYAMAHAだろー!! カワイなんてバッタモンだかんな、よく覚えとけよー!!」(河合楽器さん、ごめんなさ~い)とピアノにからむ始末だったのです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?