奥野修司
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奥野修司ノンフィクション作家

▽おくの・しゅうじ 1948年、大阪府生まれ。「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で講談社ノンフィクション賞(05年)、大宅壮一ノンフィクション賞(06年)を受賞。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「本当は危ない国産食品 」(新潮新書)がある。

農薬漬けになりやすい果物はイチゴやブドウ…その理由は?

公開日: 更新日:

 先週の記事でも取り上げた「環境ワーキンググループ」が発表した「汚染された農作物ワースト12」には、野菜以外にも次のような果物がリストアップされていた。

 ①イチゴ、②ネクタリン、③リンゴ、④ブドウ、⑤モモ、⑥洋ナシ

 イチゴは毎年、残留農薬が多い農産物の筆頭に挙がるそうで、この状況は日本もあまり変わらない。

 農水省や東京都の調査でも、イチゴ、メロン、カキ、ブドウ、日本ナシなどからネオニコがよく検出される。基本的に果物から農薬が検出されやすい。それだけ多く使っているのだろう。比較的検出されにくいのは、海外産ではアボカド、パイナップルなどで、国内産ではスイカとキウイぐらいだ。

 農薬がついていても洗えばいいじゃないかと思われるかもしれないが、今の農薬は細胞の中に浸透していくので、洗っても落ちない。だから、果物によっては皮よりも果肉の方が検出値の高いものもある。そのうえ困ったことに、1種類ではなく複数の農薬が検出されるケースは、例えば2017年の東京都の調査だと、野菜(36%)よりも果物(50%)の方が多いのである。

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