日本維新の会は“ゆ党”を卒業?「岸田政権猛批判」で描く選挙戦略
「そら、“復古自民党”とは付き合えんわな」――。大阪を拠点にする「日本維新の会」関係者は、岸田政権をこう突き放した。
維新といえば、安倍・菅政権ベッタリで、与党でも野党でもない“ゆ党”と揶揄されてきたが、岸田政権には手厳しい。馬場伸幸幹事長は12日の衆院代表質問で「自公政権は、昭和の時代につくられた古い制度のほころびにばんそうこうを貼って糊塗し続けてきた」と猛批判。「アベスガ」という後ろ盾を失った維新は、今回選挙で岸田自民と対決姿勢を取るつもりだ。
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「結党から9年経っても『地域政党』から脱皮できない維新は、必死になって党勢拡大を図っています。衆院の解散時勢力は10議席。今回選挙の『最低目標』は法案提出できる21議席で、『最大目標』は公明党が持っていた29議席を抜く30議席超です。そのためには、“牙城”の大阪で、擁立した15候補の全員当選が大前提。他の都道府県でも上積みを狙わないといけませんから、自民党とはガチンコで戦う必要があるのです」(永田町関係者)